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曲・花の歌 Lange作曲





雪国の春 1






残雪を背景にコブシ咲く







新緑と残雪が同居する






カワセミの飛び立った池塘を背景に咲くカタクリ






大きな花が美しい スミレサイシン






やさしいピンクの イワナシ






ジュウニヒトエ・キンモンソウの仲間 ニシキゴロモ






葉が大きく団扇(うちわ)のような イワウチワ






イワウチワ






関東に多いアズマイチゲに似る キクザキイチゲ






ザキイチゲ






カワセミの巣






杉林の中 ギフチョウ飛ぶ



 今年もまたギフチョウを探して越後の山々まで出かけた。昨年もそうだったが、天候に恵まれ早朝から気温が高い。第一の目的地についてすぐギフチョウは歓迎してくれた。地面にとまって体を温めている。しかし、そんな時間もわずかで次第に活発に飛び回りはじめ、その後の撮影は飛翔撮影のみとなった。

 「飛翔撮影」・・言うのは簡単だが、何十枚、いや100枚以上撮影してもなかなかうまく画面に入らない。ほとんどピンぼけ。そんな中でまとも?なのがこの一枚。

 ここでは既にカタクリは咲き終わり、ゼンマイやコシアブラ・シオデなどの山菜がちょうど良かった。昨年見たカタクリやショウジョウバカマの大群落は幻に終わった。

 夢中になって撮りまくった飛翔撮影はほどほどで切り上げ、雪のまだ残る湯ノ谷村方面に場所替えをする。逸(はや)る気持ちを抑え高台に登れば、取り巻く山々はところどころ萌え始めた新緑の中、逆光に残雪が白く輝く。コブシの白も清々しい。登山道の両脇にはまだカタクリが咲き乱れていた。

 突然小さな池塘から二羽のカワセミが飛び立った。番い(つがい)なのだろう。遅い雪国の春が始まったのだ。付近の崩れ落ちた斜面には丸い巣穴が掘られていた。

 こうして、早朝5時に足利を発ち、再び戻るまで14時間ほどの間、気の置けない仲間4人が、残雪のまばゆい、また、春霞で霞む越後の山里での思い出を心に綴り、夕刻の小出付近の気温が27度Cという、春にしては汗ばむほどの一日を心ゆくまで堪能し家路を急いだ。



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