蝶11


蝶10へ戻る  蝶12へ 目次のページヘ





特集 幼虫たち2 


シジミチョウ科 

ダイセンシジミ・赤城山麓産


ハヤシミドリシジミ・赤城山麓産


オオミドリシジミ・足利産


ミドリシジミ・田沼町産


メスアカミドリシジミ・赤城山産


コツバメ・足利産


オナガシジミ・根利産


ミズイロオナガシジミ・赤城山産


ウスイロオナガシジミ・榛名山産


ルリシジミ・足利産


トラフシジミ・足利産


ウラナミアカシジミ・田沼町産


ウラクロシジミ・足利産


ウラギンシジミ・足利産


ウラゴマダラシジミ・足利産


ムラサキシジミ・足利産


ムラサキツバメ・前橋産


ウラキンシジミ・足利産


ミヤマカラスシジミ・長野県産


アサマシジミ群馬県産


ミヤマシジミ・鬼怒川産


クロツバメシジミ・群馬産


シルビアシジミ・山梨産


クロミドリシジミ丸子産


アイノミドリシジミ・藤原町産 フジミドリシジミ・広島・芸北町産 ジョウザンミドリシジミ・藤原町産
キリシマミドリシジミ・鳥取県産 カラスシジミ・兵庫県 産 ヤクシマルリシジミ・三重県産




シロチョウ科 ・ ジャノメチョウ科 ・ セセリチョウ科

テングチョウ科 
・ マダラチョウ科

モンキチョウ・足利産


ツマキチョウ・足利産


キチョウ・足利産

ツマグロキチョウ・上三川産

クモマツマキチョウ・扇沢産 スジボソヤマキチョウ・越路町産
スジグロシロチョウ・足利産 ヒメシロチョウ・八ヶ岳山麓産
オオヒカゲ・真岡市産 クロヒカゲモドキ・山梨産
ツマジロウラジャノメ・足尾産





アオバセセリ・田沼町産

ダイミョウセセリ・足利産

チャマダラセセリ・北茨城産 ミヤマチャバネセセリ・足利市樺崎町産


テングチョウ・足利産


アサギマダラ・榛名山産


 「特集 幼虫たち1と2」に載せた蝶の幼虫は、すべて私が育てたものだ。あるものは卵を見つけ、あるものは幼虫から、・・・また雌を採集して産卵させたものもある。友人から卵や幼虫をいただいたものもある。最後まで育たなかったものもあれば、見つけてまもなく蛹化・そして羽化したものもある。

 子(幼虫)育て?に夢中になっていた頃は、食草の補充や育つ過程の撮影や、羽化の瞬間を撮る仕事?に追われ徹夜したことも何度かあった。「幼虫」・「毛虫」・・・だいたい嫌われ者だけれども、飼ってみると、それぞれ個性があって付き合うのは楽しい。ウスバシロチョウのように動き回り、管理が難しいものもあれば、いたって簡単なものもある。病気が発生したり、最初から病気(菌とかウイルスとか)におかされた卵もあった。人間の子育てとそう変わりは無い。いろいろな経験をした。

 ヒョウモンチョウの仲間はスミレ類を食べるのだが、冬でも探せば結構、葉のついたスミレはある。しかし、どのスミレでも良く食べるわけではない。優先順位がある。それでも足りない場合は、市販されている3色スミレでまにあうが、一度大失敗した事がある。3色スミレを食べさせたとたんに、幼虫が体じゅうをくねらせ、口からミドリ色の汁を出して苦しんだ。そしてすぐ気がつき止めたが、半数は死んでしまった。原因は・・・多分アブラムシよけの農薬が散布されていて、幼虫にとっては、わずかでも致死量なのだと思う。

 人間が食べる野菜には虫一つついていないが、あれだって農薬が散布されているからだ。モンシロチョウが庭の葉牡丹に産卵したので、そのままにしておいたら、柔らかい所はみんな食べ、筋だけになっていた。つまり農薬を使わなければ、商品として成り立たないのである。そんな農薬が付いた野菜を私たちは毎日食べている。人間にはその位では致死量でないから、口からミドリの汁?を出して苦しまないが、毒物である事には違いない。考えると恐ろしいことだ。

 こうして、育てた幼虫たちを並べてみると、さまざまな思い出がよみがえる。


ページのTOPへ