特集 赤城山のヒメギフチョウ
二回の挑戦に、心優しい赤城山のヒメギフチョウは我々撮影仲間3人を温かく歓迎してくれた。最初の一頭に出会うまでは、気温が低く、見上げる曇り空を恨めしくも思ったが、登山道の真ん中に止まっていた一頭の雌を撮影してからは、今までの怪しげな天も我らに味方した。やがてあたりは晴れわたり、これ以上はないという穏やかな日和となってヒメギフチョウの楽園を心ゆくまで堪能できた。 |
飛翔 1
飛翔 2
交尾
交尾
吸蜜
破損した雄が一休みをしていた。
最初に出迎えてくれた美人のお姫様?
食草 ウスバサイシン
ウスバサイシンに産卵された、美しい真珠のような卵・21卵
生息環境
下草が刈られた明るい林床がヒメギフの聖地
産卵されたウスバサイシンには発見に協力者した方の
名前が書かれている。我々3人も5ヶ所ぐらい発見!
アラカルト
今回の撮影時、調査保護活動にあったている松村氏や「赤城姫を愛する集まり」の成田氏などと一日同行でき、貴重なお話も聞くことが出来た。 地元小学校生徒達によるウスバサイシンやカタクリなどの増殖、植裁・地元の方々の協力による下草の伐採など、多くの人達に見守られ、絶滅寸前のヒメギフチョウが、ここで発見されてからわずかずつではあるが増え続けているという。 分布域としては珍しい、関東地方のホクロほどの地に舞う赤城山のヒメギフチョウを、「昔のように林道周辺で飛ぶ姿を見たい」と語る松村氏の言葉に、その情熱の大きさを感じた。 |