蝶7


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特集 羽化直後の蝶






ミスジチョウ・足利産






ツマキチョウ・足利産






イチモンジチョウ・田沼町産






オオムラサキ・足利産






ウラクロシジミ・足利産






テングチョウ
足利産





ゴマダラチョウ足利産





ウラナミアカシジミ・
田沼町産





ミドリシジミ・田沼町産





アオバセセリ・田沼町産





アオバセセリ・田沼町産





オオムラサキ・雌・足利産





ヒオドシチョウ・足利産


蝶の飼育で楽しみなのは、やはり羽化の瞬間だ。しかし、撮影するとなると、けっこう大変なのだ。蛹の色が変わってくるので、およその時間は予想できるのだが、感が外れるとこれまた大変だ。いくら待っても羽化せず時間は過ぎて行く。  5〜6時間なら我慢の範囲だが、丸一日待たされると寝る暇もない。

カメラをセットし、ピントを合わせ、後はひたすら待つばかり。皮肉な事に10時間も待った挙句、トイレに立ったり、ご飯を食べたりしている間に羽化してしまう事が度々あった。蛹の中にいても、なんらかの気配は感じるらしく、お互い我慢比べをしているかのようだ。

長女が小学6年生の時、夏休みの宿題にクロアゲハの研究をした事があった。庭のミカンの木に産卵した日から羽化までの過程を、「幼虫の食べる葉の量」をテーマに、育 つ過程をカメラにおさめた。 7月18日産卵・・・8月28日羽化・・・最後の羽化の瞬間を見なければ画竜点晴を欠く。そこで、前の晩から羽化を見る準備をして、今か今かと待ったが一向に気配もない。夜もふけ、子供は眠くなってくる。私は羽化を見なくては価値がないと、子供が寝ないようにしむける。挙句の果て、ソファーに毛布を持ち込んで、徹夜の態勢を整えた。

翌日は、夏休みも終わり、学校へ登校する日だ。是が非でも夜明けまでには!・・・・・
朝がきたが、とうとう羽化せず、親子ともども落胆の色を濃くし、疲れ果てた。

子供は7時30分に家を出た。 仕方なく、私が後はひきうけ、撮影しておくから心配なく、・・
と、子供を送り出して間もない、17分50秒後の、1992年8月28日 AM7時47分50秒に
羽化が始まった。          クロアゲハの勝ち・・・・・・・?O



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